品川区大森海岸やまもと眼科内科糖尿病網膜症

糖尿病網膜症について

糖尿病の三大合併症の一つとして知られ、腎症、神経障害と並び称され、失明につながる恐ろしい病気です。働き盛りの年代を襲う糖尿病網膜症は中途失明が多く、たいへん厄介です。罹病期間が長いほど発症率も高く、血糖コントロール不良の状態が長期（5年から10年ぐらい）にわたると多くの場合、網膜をはじめ目の組織にさまざまな障害が起こってきます。目に特に異常が感じられない場合でも、３か月から半年ごとに眼科を受診してください。

糖尿病や高血圧など、体の病気にともなって目に変化が現れることがあるため、当院では内科専門医と連携をとりながら治療を進めてまいります。

病期によって分けられる糖尿病網膜症

糖尿病網膜症は「単純」「増殖前」「増殖」の病期に分けられ、時期によってそれぞれ治療法が変わってきます。また、視力低下を引き起こす「糖尿病黄斑浮腫」はすべての時期で起こることがあります。

▼ 単純糖尿病網膜症

症状としては、小さな眼底出血や白斑が見られますが、自覚症状はありません。
治療の必要は無いのですが、定期的な経過観察が必要です。2～3ヵ月に1回程度、受診しましょう。

▼ 増殖前糖尿病網膜症

症状としては、小さな眼底出血に加えて、網膜における血液の流れが悪くなります。視力が低下しないことも多く、自覚症状が無い場合があります。
放置すると増殖網膜症に進行しやすいため、血流不足で酸素や栄養不足になった部分の網膜に、レーザー治療を行う必要が出る場合があります。1ヶ月に1回程度の受診を要します。