人は、外界からの情報の約80%を眼(視覚)から得ています。
この情報量を考えると、聴覚や嗅覚など他の感覚器官に比べ、その取得する情報量は圧倒的に多く、したがって五感の中でも最も重要な感覚器官であると言えます。
そんな大切な感覚器官であればこそ、ちょっとした症状や、ほんの少し気になることであっても軽視すること無く、必ず眼科を受診していただきたいと思います。ほとんど自覚症状の無いままに視力が大きく低下していたり、視野狭窄(見える範囲が狭くなる)が進んでいたりするケースも少なくありませんし、受診が早ければ早いほど、病状を早く改善したり、進行を食い止めたり出来ます。しかも病状が進行してから治療するよりも、治療にまつわる患者様ご自身の負担もずっと軽くなります。
眼の病気が重症化することによって、仕事や学業、日常生活などに支障を来たすようなことが無いよう、ためらわずに眼科専門医を受診してください。
眼の病気と生活習慣病は深い関連性があり、高血圧や糖尿病は眼の病気を引き起こすことがあります。
なかでも悪性高血圧性眼底や増殖性糖尿病網膜症などは、気付かずに放置すると、悪化を招いて失明してしまうケースもあります。
当院では眼科専門医・内科専門医、それぞれの診察を同時に受けられます。
複数の医院にかかるご面倒をおかけせずに、患者様の健康管理が行えます。
見え方を改善させる方法としては、眼鏡・コンタクトレンズによる矯正が一般的ですが、他にも方法はございます。
当院では院長の今までの経験を基に、眼鏡・コンタクトレンズの処方はもちろんのこと、
「オルソケラトロジー(ナイトレンズ):寝ている間のみ装用するレンズ」
「レーシック等屈折矯正手術の相談」
「視能訓練士(ORT)によるトレーニング」
など、患者様お一人おひとりに合った方法のご提案をいたします。
視能訓練士(ORT)とは、国家資格を持った眼科検査を行うプロフェッショナルです。
当院にはこのORTが常駐しております。
ORTの技術と専門性を生かした検査や効果的なトレーニングが常時お受け頂けます。
白眼が赤いと、他人の目を引く上に、自分でもどうしたのかと気になるものです。これには「充血」と「出血」の、二つの場合があります。
充血は炎症で血管が拡張して、その血管が筋状に見えるものですが、筋状ではなく、白眼全体がどんよりと赤く染まるケースもあります。細菌やアレルギーによる結膜炎のことが多いのですが、上強膜炎、強膜炎、虹彩炎、点状表層角膜症、ぶどう膜炎、ドライアイなど、結膜以外に原因があることも多々あります。また、外部からの刺激や眼の疲労によって引き起こされたりもします。
コンタクトレンズをしている場合、角膜に傷がついていたり、つけたまま寝てしまい、角膜が酸素不足によりただれてしまっている場合もあります。こうした場合は、装用を中止した上で、すぐに眼科を受診してください。
出血の場合の色は鮮やかな赤色から朱色で、ある程度の広がりがあります。結膜下出血と言って、結膜の裏側にある血管が中で切れて、出た血液が透明な結膜を通して透けて見えている状態です。皮膚で言えば、ぶつけた後の青あざ(皮下出血)のようなものです。
この皮下出血と同様に、放置しても通常は数日~1、2週間で血液は吸収されます。多くは心配いらないのですが、他の病気が起きている可能性もありますので、眼科への受診をお勧めします。
涙が出るのは、アレルギー性結膜炎の症状の一つとして知られていますが、他にも、涙の排水路である涙道(るいどう)が気づかないうちに炎症で詰まってしまい、眼のところで溢れ出てしまったり、まつ毛が内側に向かって生えている「逆さまつげ」の刺激で出ることもあります。
知覚が敏感な人は冷たい風に当たると涙が出たり、ドライアイの場合は乾燥による刺激で涙が出る場合もあります。原因によって対処法は異なります。
いずれにしましても、早めの受診をお勧めします。 目やにが出るのは、細菌やウイルス、アレルギーなどで結膜炎を起こしている場合が大部分です。ごく軽ければ自然に治る事もありますが、長く続く場合は治療に反応しにくくなってしまう事もあります。
また、涙が鼻に出ていく通り道(涙道)の途中にある涙嚢(るいのう)という袋が炎症を起こし、化膿している事も考えられます。
原因によって治療法はそれぞれ異なりますので、悪くならないうちに眼科を受診することが大切です。
花粉やダニ、カビ、動物の毛やフケなどに対してアレルギー反応を起こすアレルギー性結膜炎に多い症状ですが、原因は必ずしもアレルギーとは限らず、逆さまつげが眼を傷つけていることもあります。
痒いからと、こすってしまうと瞼や結膜が腫れてしまい、強い炎症を起こす場合もありますので、点眼薬などによる治療が必要です。
近視、遠視、乱視、老視(老眼)のほかに、白内障や緑内障などの病気が隠れていることもしばしばです。2~3秒から数分、数十分で回復するものや長く持続するもの、突然起きる場合や、何ヶ月、何年もかけて徐々に起きる場合もあります。
心配の無いものから失明に至る恐れのあるものまでケースはさまざまです。
眼は体と同様に、使い過ぎれば当然疲れます。パソコンや携帯メールを長時間続ければ、疲れるだけでなく、見え方が悪くなることもあります。さらに肩こり、頭痛にもつながります。他にも、遠視、近視、乱視、老視などが合わない眼鏡・コンタクトレンズなどにより正しく矯正されていない、視力に左右差がある、斜視、結膜炎や虹彩炎、ドライアイ、緑内障などの病気が潜んでいる等、様々な状態が考えられますので原因を明らかにするためにも眼科への受診が必要です。
なお、眼を使い過ぎて疲れた時は、作業を中断して眼を休めてください。温かいタオルを瞼の上に乗せしばらく時間をおくと楽になる場合があります。
このような症状を飛蚊症(ひぶんしょう)と言います。浮遊物は、黒い物、透明なアメーバ状、髪の毛状、と色や形そして数はさまざまです。なかには、それが非常に大きいため邪魔になり、読んでいる字がその部分だけ見えなくなることもあります。
飛蚊症の大部分は病気ではなく、年齢的な変化によって起きますが、眼球の内部の炎症や出血、網膜剥離による場合もあります。何年も変化の無いような飛蚊症はまず問題ありませんが、急に出てきたり数が増えたなど、変化が生じた場合は、出来るだけ早く眼科にて精密検査を受けてください。
目の使い過ぎにより、眼球を奥から掴まれる様な痛みや針で突かれる様な痛みを感じる事があります。その場合、肩こりや頭痛、吐き気等を伴う方もいらっしゃいます。長く続く様なら一度目に異常がないかを眼科受診にて確認することをお勧め致します。
また、眼の周りの骨の部分が痛かったり、眼球ではなく眼球の後ろの方が痛む場合には、眼が原因ではない事があります。鼻の症状があり、微熱が続いている場合は、まず耳鼻咽喉科で診てもらうことをお勧めします。
まれなケースですが、視神経の炎症や糖尿病による脳神経麻痺に、眼の奥の痛みがともなう場合もあります。
「眼」自体の病気、近視、遠視、乱視、老眼等の屈折度数による変化、「眼」以外の病気、等と原因は多数考えられるので、見え方が変化した場合は迷わず眼科専門医の診察を受ける事をお勧めします。
目の中の水晶体が、主に加齢によって濁る病気です。
私たちが目で見ている映像は、目の中の水晶体(カメラで言うレンズ)を通過した光が網膜(カメラで言えばフィルム)で像を結んだものです。したがって水晶体が濁り始めると、水晶体で光が散乱するため、物がぼんやりと霞んで見えたり、まぶしく見えたりするなどの症状が現れ、さらに進行すれば視力は低下し、眼鏡でも矯正出来なくなります。
緑内障は、目の奥にある視神経が眼圧によって障害されて視野が狭くなる病気で、見えない場所(暗点)が出現したり、見える範囲(視野)が狭くなったりします。初期から中期にかけては視力が良いので異常になかなか気づきません。気づいたときには既に視野がかなり狭くなっていることが少なくありません。病気の進行とともに視力も低下し、最悪の場合は失明に至ることもあります。
緑内障は、タイプによっていくつかに分けられます。
房水が流れにくくなる原因や障害される場所が異なるため、治療法も様々です。
房水の出口(隅角)が狭く、茶目の根元で目詰まりが生じるために眼圧が上がります。完全に閉塞すると眼圧は急激に上昇し、眼痛や頭痛、嘔気・嘔吐をともなう急性緑内障発作を起こします。この場合、早急に眼圧を下げる治療をしなければ失明に至ります。出口の目詰まりが不完全であれば眼圧の上昇は軽いため、ほとんど自覚症状が無いままに視野障害が進行することがあります。
かつては、「眼圧の上昇」こそが緑内障の一番大きな原因と考えられていました。しかし、実際には、眼圧が正常であっても緑内障になるケースのあることがわかってきました。これが正常眼圧緑内障です。その数は多く、緑内障全体の7割以上を占めています。
正常眼圧緑内障は進行がゆるやかなため、よほど悪化しないと自覚症状も現れないので、自分ではなかなか気づきません。なんとなく見えにくい、見え方がおかしいと違和感を覚えて受診したときには、かなり進行しているケースが少なくありません。
そのため、最近では「40歳を過ぎたら」、あるいは「老眼が入ってきたら」、緑内障の検査をしたほうが良い、と言われるようになっています。
ぶどう膜炎、増殖糖尿病網膜症、網膜中心静脈閉塞症などの疾患や、ステロイド剤の長期使用などにより、二次的に眼圧が上昇することによって発症するタイプです。単に目薬で眼圧を下げるだけでなく、根底にある原因疾患を突き止め、正しく対処することが大切です。
現在の統計では、今や花粉症の人口は1,000万人以上に上り、もはや“国民病”とも言われています。
原因は食生活や住環境の変化により、アレルギー体質の人が増加していることや、大気汚染(ディーゼルエンジンの排気ガス)など、さまざまな要因が考えられています。中でも戦後植林したスギ林の樹齢が30年を超えて花粉の量が著しく多くなっていることが大きな原因とみられています。
花粉症とは、特に植物の花粉が原因となって、目の痒み・異物感・充血、涙、立て続けのくしゃみ、鼻水、鼻づまり、などの症状を引き起こします。
スギやヒノキの花粉がよく知られていますが、カモガヤ、イネ、ブタクサ、ヨモギほか、たくさんの種類があります。
アレルギー反応は、マスト細胞という細胞からヒスタミン(俗に言う「かゆみ」の原因物質)などを放出することが原因で起こります。
抗アレルギー剤は、このマスト細胞がアレルギー反応を引き起こす化学物質を出さないように抑制する薬です。
そのため、アレルギー症状が始まる前から使うと、症状の重症化を予防出来さらに効果的です。
出てしまったヒスタミン(かゆみの原因物質)を抑制し、症状を緩和するための薬です。
花粉の季節に突入し、抗アレルギー点眼薬では十分に抑えられない場合は、抗ヒスタミン点眼薬を適宜使用していきます。
眼の症状の緩和だけでなく、鼻・皮膚症状など全身的な症状に抗アレルギー薬の内服薬は効果的です。症状が出る前に使うと、予防効果もあります。
花粉が多く飛散している日には外出を避ける、ゴーグルやマスクで防ぐといった対処も効果的です。
また、花粉の多い季節は酒量を控えるなどの体調管理にも気を配ることが大切です。
花粉が飛び始める時期は、毎年だいたい一定しているので、その季節に先がけて症状が出る前に抗アレルギー薬の飲み薬を服用したり、点眼薬や点鼻薬を使用したりすることで症状がコントロールしやすくなり、強い薬を使わずに済むことがあります。これを花粉症の初期療法と言います。
大森海岸の眼科・内科
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